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旅先での旅館の朝食、あなたはどんなものを期待しますか?白米に味噌汁、焼き魚や漬物や納豆。充実した和朝食を食べられることが旅館の楽しみでもあります。最近ではホテルの口コミレビューサイトでは朝食のクオリティーがスコア化されるほど、宿泊先を選ぶ上で「どんな朝食か」というのは重要な判断材料になっています。

欧米でも食事の中で朝食がもっとも大切な食事だというのはよく言われています。そのため、訪日観光客にとって旅館での朝食が日本滞在での悪い記憶として残ることがよくあり、その旅館への評価、口コミへのレビュー、そしてリピート率に影響してきます。

外国人は日本の朝食の何が嫌いなのでしょうか?

どうしたら外国人により満足してもらえる朝食を提供できるのでしょうか?

その答えのカギは外国人の好みに合わせて朝食を提供することにあります。まずは、どのように日本の旅館が朝食を提供しているのか見てみましょう。

 

ケース1 お客さん全員に同じ食事を提供する

 利用客がどこ出身であろうとも全員に同じ食事を提供することは、旅館側のオペレーションにとってはとても都合が良いでしょう。白米、みそ汁、焼き魚、納豆を食事の好みに関係なく提供されるというのは、日本人であれば誰しも経験したことがあると思います。

このシステムは訪日外国人にとってどうなのでしょうか?

■日本食の押し付けは厳禁。外国人にとっては辛い思い出に。

自分の国では食べられないものを試すことができるとは言えますが、逆を言えば、日本食が外国人の多くの口に合わないかもしれないことを考慮していないとも言えます。

その結果、朝食のたびに大量の納豆が食べ残すことの罪悪感を感じ、利用客たちは日本の朝食がどれだけひどかったかという思い出と共に自国に帰ることとなります。

 

ケース2 海外からの利用客に洋風の朝食を提供する

外国人は納豆や魚の干物が嫌いで、自分たちの国のものに似ている食べ物を好むとよく言われます。このことから、朝食に洋食を選ぶことができるホテルや、外国人全員に洋風の朝食を提供しているホテルがあります。これこそが言われなくても何が食べたいかを予測して提供する、日本の「おもてなし」のもっとも良い部分だと外国人も認識し、日本人も自負しているところではないでしょうか。しかし、この「おもてなし」精神には2つの問題があります。

■外国人向け「朝食のおもてなし」の落とし穴

1つ目は、外国人観光客が旅館での体験が限定されることです。良かれと思って自分の国でも食べられる食べ物を提供することで、利用客は日本らしいものを体験する機会を減らされたと感じることがあります。

2つ目は、外国人が日本で食べる洋食に満足しない可能性があることです。日本人が海外で日本食を食べたときに、クオリティの低さに不満を感じるのと同様に、外国人もまた日本で食べる洋食のクオリティに不満を感じる場合があります。外国人に洋食を提供すると、卵の焼き方1つでも不満の原因になるかもしれません。

 

訪日外国人に提供する朝食はどうしたらいいのか?

西洋では朝食というものは、焼き立ての卵からパンケーキのトッピングまで個人の好みがそれぞれ決まっていて、旅館での朝食は自分で選びたいものなのです。

つまり、日本人と外国人両方への「おもてなし」をさらに良くするためには、利用客に聞くことが簡単な解決策となります。これは、どの旅館も注文が入ってから好みに合わせて、卵とパンケーキの調理をするべきと言っているわけではありません。利用者が簡単なメニューの選択肢の中から自分の好みに合ったものを注文できる仕組みを作ってあげることが大切です。例えば、焼き魚を頼んで、納豆を頼まない、などをできるようにするということです。

このメニューはチェックインのときに渡すこともできますし、朝食会場に来てから渡すこともできます。頻繁に、もしくは毎日メニューを変える旅館の場合は、「季節の焼き魚」や「旬の野菜の漬物」のような簡単な説明書きを載せるだけで十分です。訪日外国人が自分で何を食べるかを選ぶことによって、日本の本物の食事を体験することもでき、口に合わないものを残すうしろめたさを感じることをなくすこともできるのです。

 

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